転職したい20代がやるべき3ステップとは? よくある失敗例も解説

20代で転職を考える際、「20代の転職は成功するのか」「失敗しないか」と、不安に感じる方も少なくないでしょう。
本記事では、転職したい20代がやるべき3ステップ、20代で転職するメリットを紹介します。よくある失敗例も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
20代の転職でやるべき3ステップ
転職を成功させるための事前準備は重要です。20代の転職でおさえておきたいステップは以下の3つです。
- 自己分析をする
- 情報収集をする
- 条件を決める
各ステップごとに解説します。
1.自己分析をする
まず最初に、自己分析を行いましょう。
将来どうなりたいのか、どんな仕事をしたいかといった理想の将来像を明確にします。さらに、その将来像に近づくために必要なスキルや経験についても理解を深めます。
自己分析をすることで、おのずと転職の目的が定まり、理想の将来像に近づける転職が実現するでしょう。
2.情報収集をする
自己分析で転職の目的が明確となったら、転職に必要な情報を集めましょう。
単に求人情報をチェックするだけでなく、市場の動向や転職を希望する業界の将来性など、視野を広くした情報収集が必要です。求められる資格やスキルがある場合は、取得に向けて行動していきましょう。
3.条件を決める
転職先に求める条件を決めることも重要です。そのためには、なぜ転職しようと思ったのか、現職への不満などを棚卸ししてみましょう。
現在抱えている問題や不満を明確にすることで、転職先に求める条件が見えやすくなります。
ただし、全ての希望条件を満たす転職先は簡単に見つかるものではありません。譲れない条件を決め、希望条件に優先順位を付けることで転職先を絞り込みやすくなります。
20代前半と20代後半で異なる転職活動の方向性
20代前半と20代後半では転職活動の方向性は異なり、以下のような違いがあります。
- 20代前半|第二新卒枠で転職活動する
- 20代後半|スキルや経験を活かして転職活動する
20代前半と後半では、具体的にどのような点が異なるのかを確認しておきましょう。
20代前半|第二新卒枠で転職活動する
20代前半の場合、第二新卒枠での転職活動が可能です。
第二新卒とは、卒業後3年以内の求職者のことを指します。最終学歴によっても異なりますが、20代前半であれば第二新卒枠での転職活動が行えるでしょう。
第二新卒枠で求められるのは、キャリアやスキルではなく、ポテンシャルです。仕事に対する熱意や前向きな姿勢をアピールするとよいでしょう。
20代後半|スキルや経験を活かして転職活動する
20代後半の転職では、ある程度の社会経験を期待されます。そのため、20代前半のようにポテンシャルだけをアピールした転職活動では、内定に結びつかない可能性もあります。
プロジェクトに参加した経験や後輩を育成した経験など、前職で得たスキルや経験をアピールして転職活動を行いましょう。
将来を見据えて、現職である程度の実績を積んでから転職することも手段の1つです。ただし、転職のタイミングの見極めも重要です。
20代の転職活動状況
ここでは、厚生労働省が発表した「令和2年転職者実態調査の概況」を基に、転職活動状況を20代前半と20代後半に分けて紹介します。紹介する調査項目は以下です。
- 転職理由
- 転職活動を始めてから離職までの期間
- 離職から現在の勤め先への就業までの期間
- 現在の勤め先を選んだ理由
20代の転職活動状況を1つずつ見ていきましょう。
参照:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
転職理由
20代前半・後半の転職理由上位3つは以下の通りです。
20代前半 | 20代後半 | |
---|---|---|
1位 | 人間関係がうまくいかなかったから(38.4%) | 満足のいく仕事内容でなかったから(31.4%) |
2位 | いろいろな会社で経験を積みたいから(27.6%) | 賃金が低かったから(31.3%) |
3位 | 満足のいく仕事内容でなかったから(25.2%) | 労働条件(賃金以外)がよくなかったから(25.5%) |
20代前半の転職理由として最も多かったのは、「人間関係がうまくいかなかったから」です。仕事内容によるものではなく、上司や同僚との人間関係による転職であることが特徴です。
一方、20代後半の転職理由として多かったのは「満足のいく仕事内容でなかったから」、「賃金が低かったから」でした。ある程度仕事を経験した上で、さらなるキャリアアップや年収アップを目指した転職であることが調査結果から読み取れます。
転職活動を始めてから離職までの期間
転職活動を始めてから離職までの期間に関する結果の上位3つは以下の通りです。
20代前半 | 20代後半 | |
---|---|---|
1位 | 1カ月以上3カ月未満(37.4%) | 1カ月以上3カ月未満(29.6%) |
2位 | 1カ月未満(15.5%) | 1カ月未満(18.5%) |
3位 | 3カ月以上6カ月未満(13.5%) | 3カ月以上6カ月未満(17.7%) |
20代前半・後半ともに「1カ月以上3カ月未満」の回答が最も多い結果となりました。
一方、「3カ月以上6カ月未満」と回答した人も一定数います。3カ月〜6カ月程度と転職活動が長引くケースがあることも理解しておくとよいでしょう。
離職から現在の勤め先への就業までの期間
直前の勤め先を離職してから、現在の勤め先への就業までの期間についての調査結果の上位3つは以下の通りです。
20代前半 | 20代後半 | |
---|---|---|
1位 | 1カ月未満(28.2%) | 1カ月未満(30.6%) |
2位 | 1カ月以上2カ月未満(17.5%) | 離職期間なし(21.5%) |
3位 | 離職期間なし(16.3%) | 2カ月以上4カ月未満(18.1%) |
20代前半・後半ともに「1カ月未満」が最も多い回答でした。20代後半は「離職期間なし」の割合も21.5%と高く、ブランクのないスムーズな転職を成功させている人も多いようです。
現在の勤め先を選んだ理由
現在の勤め先を選んだ理由の上位3つは以下の通りです。
20代前半 | 20代後半 | |
---|---|---|
1位 | 仕事の内容・職種に満足がいくから(46.1%) | 仕事の内容・職種に満足がいくから(44.9%) |
2位 | 自分の技能・能力が活かせるから(25.1%) | 自分の技能・能力が活かせるから(32.9%) |
3位 | 地元だから(Uターンを含む)(24.7%) | 労働条件(賃金以外)がよいから(28.6%) |
現在の勤め先を選んだ理由は、20代前半・後半ともに「仕事の内容・職種に満足がいくから」の回答が1位でした。この結果から、20代は仕事内容や職種の優先度が強いことがわかります。
20代後半の回答には、「労働条件(賃金以外)がよいから」の割合が28.6%ありました。残業の有無や休暇制度など、ワークライフバランスを考慮している点も、20代後半の特徴と言えます。
20代で転職する3つのメリット
20代で転職するメリットは、主に3つあります。
- 未経験でも異業種や新たな業界にチャレンジしやすい
- 研修や教育が充実しているケースが多い
- キャリアチェンジやキャリアアップを目指せる
1つずつ解説します。
未経験でも異業種や新たな業界にチャレンジしやすい
20代をターゲットにした第二新卒採用やポテンシャル採用は、今後の成長を期待できる人材に目を向けた採用方法です。そのため、入社時に経験やスキルが問われることは少ないでしょう。
未経験でも新たな業界にチャレンジしやすいことは、20代の転職の大きなメリットです。
研修や教育が充実しているケースが多い
企業は20代の転職者に対して、数年後の活躍という将来性を期待しています。人材育成を前提として採用しているため、研修や教育制度を整えている企業が多く見られます。
即戦力を期待される30代以降の転職とは異なり、育成サポートを受けやすいのは20代転職者の特権と言えます。
キャリアチェンジやキャリアアップを目指せる
20代であれば、新卒として一度就職してからでも、キャリアチェンジやキャリアアップを目指すことは十分可能です。
30代や40代でも、キャリアチェンジやキャリアアップを図れますが、将来性のある若い年齢のほうが企業の採用ニーズが高く、転職が有利になることは事実です。
20代の転職でよくある失敗例
20代の転職におけるよくある失敗例としては、以下の3つが挙げられます。
- 希望条件の優先順位を決めていなかった
- リサーチ不足のまま転職してしまった
- 離職してから転職活動を始めてしまった
転職の成功確率を高めるためにも、よくある失敗例も見ていきましょう。
希望条件の優先順位を決めていなかった
転職先に求める希望条件の優先順位を決めていない場合、失敗しやすい傾向にあります。
優先すべき条件が欠けている企業に入社してしまったり、応募する企業が決めきれず転職活動が長期化したりなど、チャンスを逃す可能性が高まります。
転職先に求める希望条件には優先順位を付け、譲れる点と譲れない点を明確にしておくことが大切です。
リサーチ不足のまま転職してしまった
リサーチ不足のまま転職してしまうことも、20代の転職でよくある失敗例です。
例えば、ネームバリューだけで転職先を決めてしまうと、仕事内容や労働条件が希望条件とかけ離れている場合があります。入社後に後悔し、転職を繰り返すことになりかねません。
ミスマッチを防ぐためにも、企業のリサーチは徹底的に行いましょう。
離職してから転職活動を始めてしまった
離職してから転職活動を始めた結果、生活資金が底をついてしまうケースもあります。転職を焦るあまり、条件が合わない企業に入社してしまえば本末転倒です。
資金面の心配を少なくするためにも、在職中に転職活動を始め、転職先が決まってから離職することをおすすめします。
20代の転職は3ステップを踏まえて行おう
20代の転職は、未経験の職種にチャレンジしやすい、研修や教育が受けやすいというメリットがあります。しかし、転職の事前準備をしていない場合は失敗する可能性もあるため注意が必要です。
転職活動で成功するためには、「自己分析をする」「情報収集をする」「条件を決める」の3ステップで進めることが大切です。
20代は、キャリアアップの土台となる期間です。キャリアアップに役立つ資格や技術なども習得しながら、理想とする将来像の実現を目指しましょう。
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