社会人(大人)の学び直しで何を学ぶ?学習内容の例などを紹介
社会人になって数年が経過し仕事に慣れてくると、学ぶ機会が減ってくるケースもあるでしょう。しかし社会や働く環境が大きく変化している現代は、「社会人の学び直し」を通して時代に適した知識やスキルを身につけることが求められています。
本記事では、社会人(大人)が学び直しで習得する知識・スキルの例や、忙しくても挫折せずに学習を継続させるためのコツを解説します。将来のキャリアについて考える中で、学び直しに興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
社会人(大人)の学び直しとは
社会人(大人)の学び直しとは、仕事で求められる知識やスキルを、時代の変化にあわせて学び続けることです。「リカレント教育」とも呼ばれており、一定期間仕事を休む、もしくは働きながら、主体的に学習することを指します。
社会人の学び直しが求められる背景には、社会情勢の変化が関係しています。近年のDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速化やAIの発達、多様な働き方の浸透などによって、社会から新たなスキルが求められているためです。
変化の激しい時代に市場価値の高い人材になるには、時代に対応できるよう能力のアップデートが重要です。リカレント教育についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
社会人(大人)が学び直しで習得する知識・スキルの例
文部科学省事業で開設・運営しているウェブサイト「マナパス」では、社会人の学び直しに関する最新の情報が配信されています。実際に学び直しをしている社会人のインタビューもあるため参考にしてみましょう。
ここでは社会人が学び直しをする知識やスキルの下記5つの例を紹介します。
- 今の仕事に関連のある資格や知識
- 副業につながる新しいスキル
- 英語などの語学の知識
- ITに関する知識
- お金に関する知識
参考:「マナパス」
今の仕事に関連のある資格や知識
現在の仕事に関連のある資格や知識を身につけることで、より専門性や市場価値を高められます。仕事への成果につながり、所属している企業からも評価されやすくなるでしょう。
営業職の場合は、マーケティング・プレゼンの知識を証明できる「営業士検定」や、セールススキルに特化した「セールスレップ」といった資格があります。
事務の仕事をしている場合は、「MOS(マイクロオフィス スペシャリスト)」や「人事総務検定」、「日商簿記検定試験」の資格を取得することで、より専門的な業界へ進むという選択肢が増えます。
副業につながる新しいスキル
一般的に、副業はスキルに応じて報酬が決定されます。まずは興味のある副業の職種を探し、それに必要なスキルを習得するのも良いでしょう。
例えば、ライティングスキルやリサーチスキルを磨くことで、Webライターとして働けます。
また動画編集スキルでYouTubeなどの動画編集をしたり、Webデザインのスキルでサムネイルを作成したりするなど、複数のスキルを持つことでさまざまな種類の副業ができます。
英語などの語学の知識
グローバル化が進む現代、語学は幅広い業種・業界で求められるスキルです。日本語以外の語学の知識・スキルを身に着けることで、海外の企業と商談をするなど仕事の幅が広がり、海外勤務の可能性も高まります。
ビジネスシーンでは、会議で必要なリスニング・スピーキング、メール対応に向けたリーディング・ライティングのスキルが求められます。
英語の資格には、企業から評価されやすい「TOEIC®」や、コミュニケーション力を測定する「Linguaskill Business」などがあります。
ITに関する知識
現代はIT化が急速化しているため、情報処理や通信に関連するスキルは、業種・業界を問わず役立ちます。IT関連の資格を取得することで能力の客観的な提示ができ、就職や転職に有利になる場合もあります。
例えば、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験(FE)」は、ITや情報処理に関して基礎的な知識があることを証明できる国家試験です。他にも様々な資格があるため、自分のスキルややりたい方向に合わせた資格から取得するとよいでしょう。
お金に関する知識
資産運用や税金、財務諸表を理解する知識など、お金の流れを把握することで、社会の仕組みをより理解できるようになります。お金に関する知識は、個人としての節税対策や家計管理への活用も可能です。
「日商簿記検定試験」は会計や経理に関する資格ですが、社会人に必須の知識として幅広い企業から評価されています。「ファイナンシャル・プランナー」は家計にまつわる金融や税制などの知識が身につきます。
社会人(大人)が挫折せずに学び直しを行うためのポイント
学び直しの目標は「仕事で求められる知識やスキルを身につける」ことですが、社会人は忙しく学習の途中で挫折してしまうケースもあります。ここでは社会人が学習を継続させるための下記の4つのポイントを解説します。
- 学習目標と期限を決める
- 1日5分から始める
- スキマ時間を利用する
- 自分にあった学習方法を見つける
学習目標と期限を決める
いつまでに何を学ぶのかを決め、逆算して学習していく方法が効果的です。
例えば「11月の日商簿記検定3級に合格する」、「1ヵ月で動画編集スキルを身につけて、10分の動画を作成できるようになる」などです。さらに月単位、1日単位で具体的な学習計画を立てることで、今するべきことや進捗状況が明確になります。
1日5分から始める
仕事や家事などで忙しい場合、まずは1日5分程度の学習時間の確保から始めましょう。5分間あれば問題を1問解く、参考書を1ページ読むことが可能です。
実際に始めてみると5分以上続くことが多く、結果的に長時間勉強できる場合もあります。学習へのハードルを低くしておくことで、やる気が出ない日も取り組みやすく、継続につながります。
スキマ時間を利用する
まとまった時間を確保できない場合には、「スキマ時間」を利用することも有効です。通勤時間の往復2時間、お昼休憩のうちの15分間、次の予定までの空き時間など、一つひとつは短い時間でも、継続することで学習が進みます。
日々の生活を振り返り、学習に充てられる時間がないか見直してみましょう。1日のスケジュールを分単位で書き出してみると、スキマ時間を発見しやすくなります。
出勤をいつもより30分早く出発し、近所のカフェなどで「朝活」をしてみるのもおすすめです。
自分にあった学習方法を見つける
学習とは、必ずしも机に向かって本とノートとペンを使って行わなければいけないわけではありません。セミナーや講義の受講、学習アプリの利用、音声・動画コンテンツの聴取・視聴など、学び方はさまざまあるため、自分に適した学習方法を見つけてみてください。
また、複数の学習方法を組み合わせることもおすすめです。通勤時間はイヤフォンをして音声で学習する、休憩時間にはスマホの学習アプリを利用するといった形で、シーンにあわせて学習方法を使い分けるのも良いでしょう。
社会人(大人)の学び直しはいつからでも始められる
社会人(大人)の学び直しによって、常に時代にあわせた知識やスキルを身につけることができます。学び直しの内容は多岐にわたるため、まずは現在の仕事に関連するものや興味のある分野の知識を深めてみましょう。
忙しい社会人が学習を継続させるためには、目標を定める、スキマ時間を活用するなど、効率的に学習できる環境の整備が大切です。学び直しはいつでも開始できます。背伸びしすぎず、まずは出来ることから始めてみてはいかがでしょうか。
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