生涯学習とは?何をどう学ぶか、必要性や始め方もあわせて解説

人生100年時代を迎えるにあたり、人生をより豊かにするための「生涯学習」に注目が集まっています。
生涯学習という言葉は聞いたことがあるものの「どのようなことを学ぶのだろう」「何から始めれば良いのだろう」と、疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、生涯学習とは何か、必要性やメリットについて解説します。生涯学習の主な種類や学び方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
生涯学習とは
文部科学省が推奨している生涯学習とは、人々が生涯にわたって行う、あらゆる学習活動を指す言葉です。
リカレント教育(学び直し)が仕事に直結していることと比較して、生涯学習は仕事以外の自分の人生をより豊かにするためのものです。
生涯学習の原点は家庭教育とされていますが、学びの対象はひとつではありません。学校教育をはじめ、社会教育やスポーツ活動、ボランティア活動、趣味など、さまざまな学びや体験も生涯学習に含まれます。
生涯学習は、一人ひとりが自発的な意思に基づき、自己に適した手段や方法を選びながら生涯を通じて行うものです。知識やスキルを磨きながら、新しい価値観や思考を得ることで、人生が豊かになると考えられています。
参考:文部科学省「第3章 生涯学習社会の実現」
生涯学習の必要性・メリット
文部科学省では、一人ひとりが生涯を通して学ぶことのできる環境の整備や、学習機会の提供など、生涯学習社会を実現させる取り組みが進められています。
なぜ今、生涯学習の必要性が高まっているのでしょうか。
ここでは、生涯学習の必要性やメリットについて解説します。
より豊かな人生を送るため
日本は世界有数の長寿大国です。経済産業省の資料によると、2050年頃には100歳以上の人口が50万人を超えることが予測され、まさに人生100年時代が到来しつつあります。
人生100年時代という長い人生を見据え、人生の充実や生きがいを重視する人が増加しています。生涯学習を通じて得られる学びや成長は、達成感や幸福感をもたらし、心の豊かさや生きがいにつながるでしょう。
参考:経済産業省「2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について」
変化の多い社会に対応するため
変化の激しい現代社会は、先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代です。このような時代を生き抜くためには、生涯学習で学んだ成果を発揮し、複雑化する現代社会に対応する力が求められています。
正規雇用が減少する一方で非正規雇用は増加傾向にあるなど、雇用情勢が不安定な時代でもあります。仕事に直結しない学習だとしても、生涯学習で知識やスキルを習得することは、キャリアの選択肢を広げ、経済的自立へのチャンスも期待できるでしょう。
人間関係や視野を広げるため
生涯学習は一人で学ぶことも可能ですが、サークルなどのコミュニティに入って学ぶことで、人生における貴重な人間関係を築ける可能性があります。
向上心の高い人々と出会えれば、学習のモチベーションが維持できたり、新たなビジネスにつながったりなど、さまざまなメリットも期待できるでしょう。
数多くの種類がある生涯学習は、新しい価値観や考えに触れ、視野を広げるチャンスでもあります。柔軟な価値観をもつことは、仕事でもプライベートでも、良い影響をもたらしてくれます。
生涯学習の主な種類
生涯学習の種類は多岐にわたります。そのため、何を基準に学ぶ内容を決めれば良いかと悩む方も多いでしょう。
生涯学習を始めるにあたって、まずは「どのような目的で学ぶのか」を明確にし、目的に合った生涯学習を探すことが重要です。
たとえば、「仕事に役立つスキルを身につけたい」「プライベートを充実させたい」といった具体的な目的があると、生涯学習のモチベーションも維持しやすくなります。
仕事に役立つことだけが、生涯学習の目的とは限りません。過去に好きだったことや得意だったこと、興味のあることを生涯学習でさらに深めることも、豊かな人生を送ることにつながります。
ここでは、生涯学習の主な下記5つについて、それぞれの学習方法やポイントについて紹介します。
- ビジネス・教育
- 英語をはじめとする語学
- 芸術・文化
- スポーツ
- ITスキル・プログラミング
①ビジネス・教育
ビジネスや教育に関する生涯学習は、自分の価値観や行動を変えるために有効です。特定の分野を掘り下げるだけでなく、リーダーシップ論やコミュニケーション手法、心理学といった幅広い学習を行うと良いでしょう。
学習方法は、講演やセミナーに参加する他、ビジネス書などの書籍によるインプットも有効です。
ビジネスや教育の学びは、部下の育成や家庭教育に活かすなど、別のステップへと展開することも可能です。
②英語をはじめとする語学
生涯学習として、英語などの語学を学ぶ人も多いです。語学の習得には時間がかかるため、ある程度の継続が必要となるでしょう。
ただ学ぶのではなく「仕事での海外出張で使う」「海外ドラマをより楽しむ」など、仕事や趣味などと絡めると、モチベーションが維持しやすくなります。趣味が海外旅行の場合は、旅先の語学を学んでみるのも良いでしょう。
③芸術・文化
芸術や文化を学び、感受性を豊かにするのも生涯学習の一つです。
美術館で芸術作品を鑑賞したり、音楽ホールで生演奏を聴いたりなど、芸術や文化に触れることにより、感性は磨かれていきます。感受性が豊かになることで、価値観や視野が広がり、新たな発見も期待できます。
芸術や文化は、鑑賞するだけでなく、自分自身で取り組んでみるのも良いでしょう。たとえば、書道や茶道などを学ぶことで、それぞれの世界をより深く理解でき、上達する喜びも味わえます。
④スポーツ
スポーツと一口に言っても、ランニングやテニス、ゴルフなど、さまざまなジャンルがあります。
生涯学習として取り組むのであれば、興味のあるスポーツや過去に経験のあるスポーツから選択してみると良いでしょう。
若いころからの運動習慣は、心身を健康に保つためにも有効です。しかし、高齢になってからいきなり激しい運動を始めると、体に負担がかかってしまう可能性があるため、無理のないスポーツを選択することも大切です。
また、会社のクラブや同好会といった、スポーツのコミュニティに参加するのもおすすめです。健康を維持できるだけでなく、人間関係の構築や人脈の広がりも期待できます。
⑤ITスキル・プログラミング
急速に成長するIT業界や、2020年度からの小学校でのプログラミング教育の必修化の流れを受け、ITスキルやプログラミングスキルも生涯学習の学びとして注目されています。
今後ますますデジタル化が進む中で、IT人材やプログラミング人材の獲得は激化することが予測されます。ITスキルやプログラミングスキルを学ぶことは、競合企業や他業界への転職時に大きな強みにもなるでしょう。
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